Yurika Kodama Official blog

広島県出身、東京藝術大学大学院卒。ソプラノの小玉友里花のブログです。日々の出来事やオペラや歌曲など音楽についてのあれこれ、演奏会情報などを更新しています。

この冬を越えて

こんにちは、久々の投稿になります。

緊急事態宣言下の冬もそろそろ終わりを迎え、少しずつ春らしい陽気になってまいりました。

どんな1年でも必ず春は来るのだなぁと、ちょっと不思議な感動を覚えています。桜や春の草木が芽吹き街が鮮やかになってきて、心もほぐれていくようです。

2ヶ月以上ブログを更新してなかったので、この冬の様々な出来事をダイジェスト報告したいと思います。前ブログもこんなまとめ記事を書いていましたね・・・笑

なんてマイペースなんでしょう。

 

では早速、この冬を振り返ります。

 

場数がないこと

1月、2月とほとんど歌の収録のお仕事や、オンラインレッスンなどをしていました。

若い生徒さんの成長が目覚しく、若くてやる気溢れる学生さんの歌声を聴いていたら、私自身の励みにもなり、何度も救われました。

心を痛めるのは、私も含めて、演奏の場があまりないことです。これは結構大変な問題で、特に音大受験を目指している学生さんにとっては、発表の場がないと、成長のタイミングを失うことになりかねません。
 何度も人前で演奏すること、いわゆる「場数を踏む」ことが大きな経験値になるので、小さな本番一つとってみても大きな糧になるのです。この1年はそれがあまりに少なかったので、本当になんとかしてあげたくてもどかしく思いました。

 私もソロの演奏があまりに久しいと普段の10倍くらい緊張してしまうので、次の本番が”嬉しい”より”不安”が勝ってしまうようになり、情けない気持ちです。正直、アンサンブルのお仕事の中で短いソロを頂いても、稽古場でさえすんごく緊張してしまう始末・・・。もともととてもあがり症ですが、本当に困ってしまいました。

 この1年どのような1年になるか、誰にも先は見えませんが、少しでも学生さんや音楽家の皆様が輝ける日常が戻ってくることを本当に願っています。

 

ハルモニアアンサンブル

ありがたいことこの上ないのですが、なんとあのハイレベルな合唱グループのハルモニアアンサンブルの様々な企画に参加させていただき、島根・徳島・岩手と遠方出張の3公演や、クラス合唱150曲という壮大な企画にも参加させていただきました。

 ホールでの響きや生でアンサンブルをする楽しさを忘れずにいられたのは、本当にハルモニアアンサンブルのお陰です。出来うる感染症対策をしながらの稽古や、素晴らしいメンバーの皆様と共に声を合わせられて有意義な時間を過ごさせていただいました。

 「クラス合唱150曲」の企画は数回に分けて収録が行われ、先日ついに第1回目の投稿『旅立ちの日に』が公開されました。こちらです♩


旅立ちの日に/ハルモニア・アンサンブル/クラス合唱150曲を歌う/卒業特集

私の学生時代に慣れ親しんだ名曲だったので、今歌っても新鮮な感動がありました。

今年は多くの学校で卒業式が行われず、とても寂しい思いをしている子供たちも多いと聞きました。

少しでも前を向いて歩いていける力になったり、歌声で皆様の卒業の思い出を彩れたら幸いに思います。

 

かくいう私も、卒業式とは縁の薄い人生でした。

中学校の卒業式はとある病気の手術で欠席、高校の卒業式は大学受験と重なり欠席したので、なんの励ましにもなりませんが、卒業式に参加できない寂しさと言うのは少し分かります。

でもきっとこれまでの学生生活や友達との思い出は、これからも自分の心の中にあって、歳を重ねるごとに思い出は輝きを増していくので、大丈夫です。

卒業生の皆様が、新しい未来に前を向いて歩んで行けますように・・・私も願っています。

 

この企画は今後も順々にハルモニアアンサンブルの公式YouTubeにて公開されていきますので、ご興味がある方は是非チャンネルを登録してお楽しみただければと思います。

↓今月のラインナップ

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YouTube動画の更新

声を重ねるといえば、YouTube活動もマイペースに楽しく続けています。

ありがたいことにチャンネル登録者様が200人を越えました。

一生懸命作った動画をご視聴いただけたり、チャンネル登録や高評価は本当に励みになります。

 

この冬は、アイルランド民謡を元にした、谷山浩子さん作詞の「家族の風景」と、松田聖子さんの「瑠璃色の地球」をリクエストいただき、歌ってみました。

 


《家族の風景》(手嶌葵) リモートで二重唱してみました。ソプラノ–小玉友里花、メゾソプラノ–松浦恵

『家族の風景』は、アイルランド民謡「Down By The Salley Gardens」のメロディーにシンガーソングライターの谷山浩子さんが独自に日本語の歌詞をつけた楽曲です。手嶌葵さんによってカバー演奏され、九州電力のCMなどにも起用されました。馴染みのあるメロディーに乗せられる温かな詩によって、家族の尊さや、普段の何気ない日常さえ愛おしく感じさせてくれる素敵な一曲です。

 


《瑠璃色の地球》リモートで二重唱してみました。ソプラノ-小玉友里花 メゾソプラノ-松浦恵 編曲&ピアノ-高野泰輔

瑠璃色の地球』は、1986年に松田聖子さんによって歌われてから、今も色褪せず愛されている名曲です。

以前よりリクエストを頂いていたので、ピアニストがゆりめぐの二重唱のために編曲を献呈してくださいました。

キラキラとした優しさに溢れた、あたたかな編曲となっております。

このゆりめぐバージョンの楽譜はダウンロード販売もしております。デュエットや2部合唱などにもおすすめです。よろしければぜひ歌ってみてくださいね!

www.kokomu.jp

 

 

2曲とも私も恵ちゃんも大好きな曲で、冬の間も暖かな気持ちで過ごすことができたのはまさに音楽の力かもしれませんね。

私たちの演奏が、誰かの心に寄り添えますように。

 

これからもマイペースに、私らしい音楽を奏でていきたいと思います。

応援よろしくお願いします。

それでは、また。

小玉友里花